医療法人社団誠高会 小金原健診クリニック


求人情報  047-348-7201  アクセス

腫瘍マーカー

1.腫瘍マーカーとは?

腫瘍マーカーとは、「がん細胞がつくる物質」のことです。身体の中にがん細胞が増殖すると、そのがんに特徴的な物質を生産することがあり、これを血液検査で測定しています。
しかし、すべてのがんが腫瘍マーカーを作るわけではありません。そのため、がんがあれぱ必ず腫瘍マーカーが高くなる、がんがなければ腫瘍マーカーは正常、というふうには言えないのです。
また、ほとんどのがんでは、相当に進行した状態にならなければ、腫瘍マーカーには現われません。つまり、腫瘍マーカーが正常だからがんはない、ということにはなりません。
例えばCEAは、胃がんの腫瘍マーカーとして用いられていますが、胃がんにかかった方のなかでCEAが高くなるのは、最大でも4割の方です。つまり、胃がんの半数以上では、CEAは正常範囲になります。CEAを作らないような胃がんは腫瘍マーカーの検査では発見できません。
このように、腫瘍マーカーは早期診断には向かないとされています。当クリニックでは、腫瘍マーカーの検査を受けたい方には、がん検診をきちんと受けたうえで、補助的に腫瘍マーカー検査を組み合わせることをおすすめしています。

2.腫瘍マーカーの役割

実際には、腫瘍マーカーはどのように利用されているのでしょうか。
腫瘍マーカーは、進行したがんの状態を判定するために使われています。
例えば、進行したがんに対して化学療法や放射線療法が行われている場合、他の画像診断の結果と合わせて、治療の前後の腫瘍マーカー値を比較することで、 どのくらい治療効果があるのか判断しています。また、がんの再発がないか経過観察の参考になります。

3.当クリニックで検査可能な腫瘍マーカーの説明

CEAが高いときは、胃がん・食道がん・大腸がん・膵臓がん・肝臓がんなどの可能性があるので、これらに関しての検査がすすめられます。
AFPが高いときは、肝臓がんなどの可能性があるので、詳しい検査がすすめられます。
CA19-9が高いときは、膵臓がん・胆のうがん・胆管がん・大腸がん・肺がん・卵巣がんなどの可能性があるので、これらに関しての検査がすすめられます。
CA125が高いときは、卵巣がんやその他の婦人科疾患の可能性があるので、産婦人科の受診がすすめられます。
PSAが高いときは、前立腺がんの可能性があるので、泌尿器科の受診がすすめられます。 PSAの基準値は4.0 ng/mL以下です。4 - 10 ng/mL の場合、約 25%に前立腺がんが認められると言われています。 特に10ng/mL以上の場合は約半数に前立腺がんが認められると言われています。 前立腺がんは、進行がゆっくりであるため、検診で積極的に発見する必要はないのではないか、との意見もあります。
がんが存在しないにもかかわらず腫瘍マーカー値が上昇する場合もあります。例えば、CEAは喫煙や加齢で高くなる場合があります。 CA19-9は糖尿病で高くなる場合があります。

大腸がん検診

大腸がん検診では、便潜血検査がおこなわれます。10,000人の人が便潜血検査を受けると、約500~700人の人が陽性(異常)になります。 二次検診(精密検査)では、一般的に大腸内視鏡(カメラ)が行われ、先程の500~700人の中から、10~20人の大腸がんが発見されます。 またその他に大腸ポリープなど、良性の病気が見つかることもあります。 大腸がん検診を受けた人のうち、0.1~0.2%に大腸がんが発見されることなり、この検診を受けた人から大腸がんで亡くなる人の割合を減らすことができます。

よくある3つの誤解

1.「便潜血検査が陽性になったのは痔があるからだ」→×
便潜血陽性の結果が出ていたが、痔からの出血と自己判断して放置した結果、大腸がんが進行してしまったケースは毎年経験  されます。痔があるから大腸がんはない、という論理は成立しません。痔がある場合でも、大腸内視鏡がすすめられます。

2.「便潜血検査が陽性になったが、再検査で陰性(正常)になったから大腸がんではないだろう」→×
再検査で陰性であっても、たまたま採取した日に血液が混じっていなかったにすぎません。一度でも便潜血陽性になったら大腸内視鏡を受けるべきです。 尿検査等他の検査と違って、便潜血の再検査は意味のない検査です。そうしないと詳しい検査を受ける機会を逃すことになります。

3.「ときどき血便や腹痛があるが、便潜血検査で異常がないから大腸がんではないだろう」→×
大腸がんがあっても、便潜血検査で陽性になるのは、進行がんの90%、早期がんの50%です。 つまり、便潜血検査ですべての大腸がんを見つけることはできません。くりかえし血便がある、最近便秘になった等、おなかの症状がある方は、 医師と相談の上、大腸内視鏡検査を受けることがすすめられます。